実は体の部位の中で黒ずみが起こりやすい膝の裏。膝の表側のケアはしっかりとしている人は多いけれど、膝の裏は見落としがちです。しかしスカートなどをはいた時に目立ってしまうことも。
日頃からケアをして、黒ずみを改善していきましょう。
膝の裏側が黒ずんでしまう原因はなに?
一般的に黒ずみの主な原因は肌が衣類などとこすれることによるものと考えられています。無意識のうちに頻繁にこすってしまうため、肌が刺激から身体を守るためにメラニン色素を生成して黒ずんでしまいます。
確かに膝の裏というのは衣類でよくこすられる場所かもしれません。特に締め付けの強いジーンズなどを履くと強くこすられてしまいます。
しかし膝の裏の黒ずみのもっとも大きな原因は衣類によるこすれではありません。
乾燥によるかゆみが黒ずみの原因です。膝の裏は乾燥しやすく、かゆみを感じやすい部分です。気がつかないうちにかきむしってしまい、肌を傷つけます。傷ついた肌はメラニンが生成され、結果として黒ずんでしまうわけです。
特に肌が乾燥しやすい人は要注意。膝の裏の肌が敏感になり、かゆみを感じやすくなります。ちょっとした刺激でかゆくなり、かきむしってしまいます。
黒ずみを防ぐためにはかきむしるなどして肌に刺激を与えないようにしなければなりません。かゆみを防ぐためにはしっかりと保湿をして肌が乾燥しないように注意していきましょう。
膝の裏の黒ずみ、対策方法
膝の裏の黒ずみを解決するためには日頃からのケアが重要になってきます。
まずは肌を乾燥させないために、保湿をしっかりと行っていきましょう。保湿クリームなどを塗り、肌の表面を守ります。かゆみが起こりにくくなり、かきむしることも減るでしょう。
入浴直後は肌が乾燥しやすくなっています。そのためお風呂から上がったらすぐに保湿クリームを塗るようにしてください。しっかりと肌の水分が保たれます。
肌を保湿するとバリア機能も正常に保たれるようになります。衣服のこすれだけでなくさまざまな刺激にも強くなり、かゆみも起こりにくくなります。かきむしることが減り、黒ずみも防げるようになるでしょう。
しかし保湿による効果はあくまでも黒ずみを防ぐものです。かゆくなりかきむしる回数を減らし、黒ずみを引き起こさなくなるだけです。普通の保湿クリームを塗るだけでは黒ずんでしまった肌をきれいに戻すことはできません。
できてしまった黒ずみ対策には美白成分の入った保湿クリームを使うようにしましょう。生成されてしまったメラニン色素の排出をうながしてくれます。
肌の中にたまったメラニン色素が、新陳代謝によって角質となり自然にはがれおちていけば黒ずみは改善していきます。
肌の状態がとても敏感になりすぎてしまっている人はクリーム選びにも注意が必要です。クリームの刺激によって黒ずみを悪化させてしまう恐れがあるためです。
塗った時に肌がピリピリと痛むようなクリームは使わないようにしましょう。刺激が強すぎてかえって肌に刺激を与えてしまいます。刺激を与えるとやはりメラニン色素ができてしまい、肌が黒ずんでしまいます。これではせっかく肌のためにケアをしたのに逆効果です。
すでに膝の裏にかゆみや痛みのある人は低刺激性の保湿クリームを使ってください。美白成分が入ったものでも同じです。肌に刺激を与えず、黒ずみを改善していけます。
日頃のケアを行っていくことで、黒ずみを防ぎ、改善していけます。
アトピー性皮膚炎からの黒ずみになることも
極度な乾燥によって、肌のバリア機能が弱り、ささいな刺激でも強いかゆみを引き起こしてしまうアトピー性皮膚炎も黒ずみを引き起こしてしまいます。
アトピーによるかゆみは非常に強く、かきむしるのを我慢するのもとても大変です。しかしかきむしってしまうと肌に刺激を与えてしまい、黒ずみなどを引き起こしてしまいます。かゆさを我慢できずにひっかき、肌を傷つけるとさらに症状を悪化させてしまうことに。
まずはかゆみを抑える工夫をしていきましょう。低刺激性のクリームで保湿をしていくことが重要になってきます。
日頃から身の回りを清潔にしておくことも大切です。ホコリやダニなどはアトピー肌には大敵。しっかりと掃除をして取り除いていくようにしましょう。寝具やパジャマなどもきれいなものを使います。こまめに洗濯をしたり、干すようにしましょう。
【膝の裏、黒ずみ】皮膚科での治療方法
皮膚科でもアトピー性皮膚炎の治療をしてもらえます。専門の知識を持った医師が診断し、症状に合わせて治療方法を提示してくれます。
人それぞれ異なるさまざまな原因が考えられるアトピーの治療法はたくさんあり、その人に合った治療法を実践していく必要があります。
ステロイドによる治療方法が有名ですが、最近では他の塗り薬による治療も行われています。アトピー治療に効果のある飲み薬もあります。
これらの治療方法を組み合わせ、症状がなく、日常生活に支障もない状態を目指します。徐々に薬物の量も減らしていき、最終的にその状態を維持できることが治療の目標です。
膝の裏の黒ずみの原因にもなるアトピー。皮膚科で治療してもらうことで黒ずみだけでなくかゆみなども改善するので悩んでいる方は一度専門の医師に診てもらいましょう。
膝裏の黒ずみ まとめ
日頃のケアの中では見落としがちではありますが、意外と目立ってしまう膝の裏の黒ずみ。ファッションによっては大きく影響を受けてしまう部分です。毎日の生活の中でしっかりと処置をしていきたいところ。
他の部位とは異なり、衣服のこすれによって引き起こされるというよりも乾燥によるかゆみに注意したい部分です。入浴直後などに保湿クリームなどで肌の乾燥を防ぎましょう。
どうしてもできてしまった黒ずみは美白成分の入った保湿クリームでケアをしていきます。肌の中で生成されてしまったメラニン色素の排出を促しましょう。敏感肌の人は低刺激性のものを選びます。
アトピーも黒ずみの大敵です。強いかゆみのために無意識にかきむしってしまいます。保湿をしっかりと行い、必要であれば専門医に治療してもらいましょう。
毎日のケアで膝の裏の黒ずみは改善していきます。