デリケートゾーン粘膜の黒ずみ解消にクリーム使用はOK?陰部ケアの方法

デリケートゾーン粘膜の黒ずみ

デリケートゾーンの黒ずみに対する悩みを抱えている方も多いことでしょう。
それらに対応できる手段方法というものも今では多くなってはいるものの「粘膜の黒ずみ」が気になるという場合は対策をすることはできるのでしょうか。
そこでここでは、粘膜部分の黒ずみについて考えていくことにしましょう。

そもそもデリケートゾーンの粘膜ってどの部分のこと?

簡単にいえば陰部の「毛のない部位」が粘膜だと考えていただくと分かりやすいと思います。
部位でいえば

  • クリトリス
  • 尿道
  • 膣口
  • 小陰唇

などがその部位となります。

これらのカ所をデリケートゾーンの粘膜としているのが一般的な考え方になります。
VIOでいうところのIラインには毛が生えるので、粘膜からは除外されます。厳密に言えばIラインは「境界部分」というのが正しい答えになります。

デリケートゾーンの粘膜が黒ずんでしまう原因

下着の摩擦や締め付けによって起こる

これが最も多いデリケートゾーンの粘膜の黒ずみの原因であるといえるでしょう。
デリケートゾーンには常に下着が振れている状態にありますよね。
私達は普段下着を身につけて歩いたり他の動作をしますが、その際に下着がデリケートゾーンを摩擦・刺激してしまいます。

それに、締め付けの激しい下着を着ていれば、お肌に下着が食い込んでいきます。
これらによって起こることが、メラニン色素の活性化です。
お肌が刺激されたことにより、お肌を守ろうととしてメラニン色素を生成しようと働きだすので、これが色素沈着してしまうと、デリケートゾーンの粘膜に黒ずみをもたらします。

また、下着の摩擦によってデリケートゾーンが乾燥しやすくなります。乾燥したお肌というのもメラニン色素の生成が活性化されやすくなるので、デリケートゾーンの粘膜に黒ずみをもたらします。ですので、デリケートゾーンをしっかりと普段から保湿することが大切なのです。

ホルモンバランスの乱れも原因の1つ!

女性は本当にホルモンに左右されがちですよね。
実はデリケートゾーンの粘膜の黒ずみも女性ホルモンのバランスが1つの要因として挙げられます。というのも、ホルモンのバランスが乱れることによって、肌のターンオーバーのサイクルも乱れるのです。

つまり、新しいお肌ができないということですから、古いお肌がずっとそこにあり、角質化して黒ずみを作ってしまうという結果になります。
特に、女性ホルモンのバランスが乱れる時は生理の時はもちろんですが、妊娠中や授乳期間です。

この時によく体のあちこちで黒ずみが出てきてデリケートゾーンを見てみるとそこにも黒ずみがあったなんて方はいますよね。
なので、この時期の女性は特にしっかりと黒ずみケアをしましょう。
そういった期間でも使える無添加やオーガニックの保湿クリームや黒ずみ対策クリームがありますので、体に影響のないものを使ってくださいね。

デリケートゾーン粘膜の黒ずみはキレイに消すことは可能なの?

一般的にクリーム類や薬品類は「粘膜部分には使用ができない」というイメージがあるため、粘膜に対するアプローチは不可だと考える方が多いかと思います。
では、粘膜の黒ずみをきれいに消すことはできないのでしょうか…?

その答えは「粘膜の黒ずみをきれいにできる可能性はあり、期待は持てる」です。
曖昧な表現になってしまいますが、ここでハッキリと粘膜の黒ずみ解消は可能である!と断言することはできません。
粘膜の黒ずみを確実に解消できるという保証はありませんが、試す価値はあるでしょう。

デリケートゾーン粘膜部分の黒ずみケア方法

では、粘膜部分の黒ずみが気になるという場合、どのようなケアや方法があるのでしょうか。

デリケートゾーン専用石鹸を使う

石鹸は皆さんもご存知のように使用後は必ず「洗い流す」という事を行います。
その分、デリケートゾーンの黒ずみケアとしてより安心した使用をしていただけるというわけです。
一般的な美白石鹸などではなくできれば「デリケートゾーンの黒ずみケア専用の石鹸」を使用していただくのがより安心でしょう。
即効性というものは期待しにくいのですが、毎日ケアをしていただくことによって徐々にその効果を感じていただけるでしょう。

黒ずみ解消専用クリームを使う

クリーム類の使用に関してですが、粘膜部分の黒ずみに使用可能としているものでしたら基本的には取り入れていただいて構いません。
明記がなされていないものに関しては、使用をするかどうか判断が付きにくいかもしれませんが、できれば使用を避けていただくことおすすめしたいと思います。
先にも触れたように、非常に敏感な部位となっておりますので自己判断で使用をしないほうが賢明であるといえるのです。

デリケートゾーンの摩擦を避ける

また摩擦についても考えておきたいポイントです。下着の素材やサイズの見直し。さらには月経時に使用をするナプキンも肌に優しいものを使用する。
そしてかみそりを使った剃毛においても黒ずみの原因となってしまうのです。
天然素材のナプキンにする。かみそりでの剃毛ではなく電気シェーバーなどを使用して肌負担を極力少なくなるだけでも変わってくることでしょう。
こうした部分を改善していくのもまた効果的といえるでしょう。

皮膚科や美容外科で治療を受ける

「本格的でしっかりとしたケアをしたい!」
そう考えている方には、自費となるものの美容皮膚科にて黒ずみ治療を受けることが可能です。手術やレーザー治療によってしっかりとした効果を実感していただけるかとも思います。

デリケートゾーン粘膜の黒ずみ治療の種類は大きく分けて二つあります。

  • 塗り薬などによるもの
  • 手術による黒ずみ部分の切除

気になるデリケートゾーンの粘膜の黒ずみなどを改善するための医療用のピーリング剤がありますので、そのようなものを使う治療は比較的簡単でしょう。

痛みもとくにないですし、腫れてしまったり、皮がむけたりなどのダウンタイムも比較的ないです。ただ、それでもよくならずにどうしても気になる場合などは、手術を考えても良いでしょう。
たとえば、「小陰唇縮小術」などの手術を受けることによって、気になっている黒ずんでいる粘膜の部分のみを切ってなくしてしまうこともできます。

価格は医院やクリニックなどによってもさまざまですので、術後の経過なども気になりますから、信頼できる医師を探して手術を受けることをオススメいたします。 

粘膜部分に専用商品以外を使用してはならない理由

粘膜に対応している専用の商品であればもちろん安心して使用できますが、それ以外の商品に関しては「使用を避ける」という事を原則として考えましょう。
その理由は以下のようなものになります。

非常に敏感な部位である

口の中・眼の中と同様に、デリケートゾーンの粘膜部分は皮膚が薄く非常にナーバスな部位であるという事が言えます。ですので、塗布してしまうことにより炎症反応や赤み、痛みなどが出てしまう事もあるのです。

膣内の自浄作用を崩す可能性あり

膣内では環境を整えるための「自浄作用」が常に行われているのですが、そこに良くない成分(洗浄力の高いアルカリ性の石鹸など)が入り込むと自浄作用が崩れる可能性があります。
自浄作用が崩れてしまうと、雑菌が繁殖しやすい環境を整えてしまうため、結果的に感染症などの病気のリスクを上げてしまいます。

経皮呼吸&吸収率が高い

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、デリケートゾーンの粘膜部分は「経皮呼吸」となります。成分を体内に取り込みやすい部位ということになるのですが、粘膜以外の部分と比較をすると何と42倍もの吸収率とされています。

また、同じ粘膜である口の中ですがその9割りが排泄されています。
しかし、経皮呼吸の場合には1割しか排泄がされないのです。簡単に言えば体内に蓄積されてしまうという事になります。子宮や乳房にその毒素がたまりやすくなってしまうので、そのリスクを避けるためにも使用をしないほうが良いとされているわけです。

膣まわりの粘膜の正しい洗い方

普通の石鹸ではなくデリケートゾーン専用のものを使って!

体に使っているような石鹸やボディソープではなく、デリケートゾーン専用の石鹸を用いて膣の粘膜も洗うようにしてください。
これはインターネット通販などを検索すれば出てきますから、早速チェックしてみてくださいね。
韓国などの美容大国ではこういうケアが進んでいますから、韓国系ビューティーショップをチェックすると良いでしょう。

そして、そのデリケートゾーン専用の石鹸を使って優しく手で洗うだけでOKです。
ここでゴシゴシ洗ってしまったら膣周りの粘膜を傷つけるだけでなく、乾燥もしてしまいます。
乾燥すると、お肌が黒ずみやすくなりますし、かゆみなどを引き起こす原因ともなりますので気を付けましょう。
そもそもこのようにデリケートゾーン専用の石鹸で優しく洗う理由は、膣周りの粘膜には他のパーツと違って角質層がないためです。
通常の石鹸だとpHのバランスが異なるので膣粘膜を傷めてしまいかねないのです。
ですから、必ずデリケートゾーン専用の石鹸を使ってこのように優しく洗浄してあげることを心がけてくださいね。

洗った後のことも大事!

膣周りの粘膜を上記のように洗い終えた後、そのまま放置していてはいけません。
あなたはいつもお風呂上りには顔には基礎化粧品を塗ったり、体にはボディクリームを塗ったりと、保湿をしますよね。
膣周りの粘膜にも同じようにそうしてあげてください。
膣周りの粘膜というのは、下着の摩擦で実は乾燥しやすいパーツでもありますから、しっかりと保湿してあげることが大切なのです。

顔と同じように化粧水や乳液、それにクリームをつけてあげるのがおすすめですよ。
さらに、たまにでよいので、オイルマッサージもしてあげましょう。
これをすることでデリケートゾーンの血行が良くなり膣の萎縮を抑えることができますから、尿漏れなどで困っている女性は多いですが、そんな悩みを解決してくれます。

デリケートゾーンの粘膜に関するQ&A

デリケートゾーンの話題は、たとえ親しい友達などでもなかなかしにくいものですよね。今回は、デリケートゾーンの粘膜に関するQ&Aをご紹介します。

質問1 エッチと黒ずみに関する疑問
17歳/Hさん
エッチの回数とデリケートゾーン粘膜の黒ずみは関係ある?
エッチの回数とデリケートゾーンの黒ずみはあまり関係がありません。
黒ずみができる主な原因として考えられることは

  • キツイ下着によるしめつけ
  • 毛の自己処理の際に起こる摩擦や刺激
  • ターンオーバーの乱れ
  • ホルモンバランスの変化

などです。

特に女性は、年齢によってホルモンバランスがくずれやすく、肌のターンオーバーなどもそれによって左右されがちですので気を付けましょう。

質問2 粘膜の黒ずみとニオイに関する疑問
25歳/Jさん
粘膜の黒ずみとデリケートゾーンのニオイは関係ある?
粘膜の黒ずみとデリケートゾーンのニオイは特に関係がありません。
黒ずみやニオイなどがどうしても気になる場合には、デリケートゾーンの専用石鹸なども市販されていますので使ってみても良いでしょう。石鹸を使う際にも粘膜をいためることのないようにそっと優しく泡立てて洗うようにしましょう。
質問3 粘膜ケアの商品に関する疑問
29歳/Sさん
粘膜専用の保湿クリームは存在する?探せばみつかる?
デリケートゾーン専用の保湿クリームなどの商品はあります。

  • トラネキサム酸
  • グリチルリチン酸ジカリウム
  • ビタミンC誘導体
  • 水溶性プラセンタ

などの有効成分が含まれたものがたくさん市販されていますので、お肌に合うものを選びましょう。

質問4 粘膜の黒ずみは生まれつきの場合もあるのかについて
18歳/Kさん
粘膜が生まれつき黒いこともある?
生まれつきメラニン色素の多いタイプのかたは粘膜の黒ずみの原因である色素沈着がしやすいということはあります。ただ、赤ちゃんなどで黒ずみがある人はあまりいないので、主に思春期以降のホルモンの作用と考えられそうです。

デリケートゾーンと粘膜についての知識を持とう

今回は、デリケートゾーンの粘膜部分の黒ずみに関して考えていきました。
地道なアプローチが自分自身でできる最も良い方法であるという事がお分かりいただけたのではないでしょうか。
どうしても今すぐに粘膜部分の黒ずみ改善をしたい。そのような場合にはやはり医療機関を受診して抱くこととなるでしょう。