妊娠したら脇に黒ずみが…気になくても大丈夫?予防や治る方法はあるの?

おめでたい妊娠や産後のさなか、どうしても避けられないのが体調の変化です。その変化の中には、脇などの肌の黒ずみに関する悩みも含まれています。
たとえ妊娠中・産後でもオシャレをしたいのが女性の心理というもの。黒ずみを隠したい一心で憂鬱な気分になってしまう人もいるようですが、これはどうしようもないことなのでしょうか?

妊娠すると脇が黒ずんでしまうのは自然なこと?黒ずむ原因は?

【妊娠中はホルモンバランスが変化しやすい期間】
最初に、妊娠中のホルモンバランス変化は、“妊婦さんの誰にでも起こること”なので、気にしすぎはよくないということを覚えておいてください。
そして、このホルモンバランスの変化は、肌の代謝が悪くなるなどの影響が出ることもわかっており、それが肌の黒ずみを引き起こしている原因です。
そんな中でも、脇はもともとメラニン色素が多い部位のため、妊娠期の影響を受けやすく、脇の黒ずみで悩む妊婦さんが多くなりがちなのです。

【もう少し詳しく知っておこう】
妊娠すると、20週目くらいから卵胞ホルモン(エストロゲン)・黄体ホルモン(プロゲステロン)という女性ホルモンが急激な増加を見せます。この2種のホルモンが色素細胞のメラノサイトに影響し、メラニン色素を増やす原因となっています。
このメラニン色素が肌への沈着を起こすことで、黒ずみとして現れるのです。

【妊婦さんなら誰でも経験すること】
つまり、妊娠中のホルモンバランスの変化は、妊娠の継続に必要で、言い換えれば「妊娠すれば誰でも経験すること」、避けることはできません。ですから不安になることはないですしですし、焦る必要もないということです。

脇の黒ずみは産後に消えるの?妊娠中~産後の黒ずみケア方法について

妊娠中の黒ずみに悩むことはない、気にしすぎてはいけない……とは言っても、やはり気になるものですし、肌ケアを怠っていいということでもありません。
産後すぐに黒ずみが消えるというわけでもないので(徐々に戻っていきます)、普段からのケアが大切になってきます。

【食生活に気をつけよう】
栄養面からの黒ずみ対策として、ビタミンEの摂取が良いとされています。
ビタミンEには、血流を良くする効果があり、これによって肌荒れなどの改善にもつなげることができます。抗酸化作用もあるので、体の老化予防にもなります。
食べ物では、アーモンド・落花生・かぼちゃ・イワシ・うなぎ・ホウレンソウ・卵・キウイフルーツ・レモンなどにビタミンEが含まれています。

……とはいえ、ビタミンEばかりに気を取られて栄養バランスを崩してしまっては、母体にも赤ちゃんにもよくありません。栄養バランスはしっかりと管理し、体調を崩すことのないように気をつけてください。

【保湿する】
肌にとっての大敵は、乾燥です。脇黒ずみの原因にもなりますので、クリームやオイルなどで保湿対策を行ってください。
なお、赤ちゃんへの影響も考え、使用するものは無添加など低刺激のものにしておきましょう。妊娠中・産後にも使用できる商品か心配な場合は、メーカーへ問い合わせる、医師に相談するなどで確認しておきましょう。

【刺激を与えない】
脇の肌はデリケートです。ちょっとした刺激によって肌トラブルを起こしてしまうこともあります。
・カミソリや毛抜きなどでムダ毛処理をしない
・体を洗うときは柔らかい素材を使用する
などのように、刺激をなるべく少なくできるよう工夫してください。

まとめ:気にしすぎはNG!

以上、結論としては「気にしすぎはよくない」ということに尽きます。
お母さんのメンタルは、赤ちゃんへの影響も心配されます。
妊婦であれば誰でも通る道なわけですから、肌ケアはしっかりやりつつも、あまり神経質にならないようにするのが一番です。