肌荒れクリームのニベア、脇の黒ずみ解消にも効果あるって本当?

ニベアのシリーズはいくつかありますが、イメージ的にも一番よく知られている“青い缶”のニベアクリーム(以下「青缶ニベア」)が脇の黒ずみ対策に良いのではないか? との話が出ているようです。
青缶ニベアは本来、肌荒れ用につくられたスキンケアクリームですが、果たして、本当に黒ずみに対しても効いてくれるのでしょうか?

脇の黒ずみ解消にニベアは効果あるの?気になる噂を徹底調査!

まず、青缶ニベアの成分についてですが、ワセリン、グリセリン、ホホバ油といった保湿成分が入っています。肌を乾燥させない、保湿することは、肌トラブルを予防するための基本中の基本ですから、そのトラブルの先にある脇の黒ずみ予防対策にもなるともいえます。
ですが、黒ずみ解消のための美白(ホワイトニング)の成分は、見当たらないようです。

黒ずみ対策には美白成分が必要

黒ずみの原因がメラニン色素の沈着である場合は、美白成分が必要となります。
青缶ニベアにはその成分が入っていないようですので、あくまでも保湿を目的としたスキンケア商品であると考えたほうがよさそうです。
ニベアの美白成分入り商品としては、「リフレッシュプラス ホワイトニング ボディミルク」があります。黒ずみ“予防”と美白を目的とするなら、この商品のほうがいいでしょう。

【他のパターンでも……】
また、黒ずみの原因には、以下の2パターンも考えられますが、

「埋没毛による黒ずみ」
カミソリや毛抜きなどの間違ったムダ毛処理が原因で、表皮の下に体毛が埋もれてしまっている(→古い角質層を取り除いて毛を表皮の上に出す必要がある)

「毛穴に汚れが詰まっている黒ずみ」
皮脂や制汗剤などの汚れが、毛穴に詰まっていることが原因(→毛穴汚れの除去が必要)

以上、原因3パターンすべてにおいて、「肌が黒ずんでしまった後」の対策としては、青缶ニベアの出番はなさそうです。

黒ずみ予防としてはGOOD!脇の黒ずみを未然に防ぐニベアクリームの使い方

とはいえ、「黒ずみが発生する前」の肌に対して、予防策を施す意味では大活躍しそうです。
脇をはじめとした肌の黒ずみは、肌のトラブルから引き起こされるものです。
まず「メラニン色素の沈着」は、肌にダメージが生じたことで起こるもので、そのトラブルの原因には乾燥肌も含まれています。
何より、肌ケアはまず保湿が基本ですから、その保湿対策ができる成分の入っている青缶ニベアは、黒ずみを未然に防ぐために使うことが適切な使用方法といえるでしょう。

では、ニベアクリームによる黒ずみ予防として使用するタイミングなど、使い方を見ていきましょう。

【ベストな使用タイミングは?】
まず、保湿を行わなければならないタイミングが、ニベアクリームの使用タイミングです。
肌が乾燥してしまうのは、

  • 入浴後
  • 日焼け後
  • 空気が乾燥する冬場
  • ムダ毛処理した直後の肌(脱毛やシェービング等)

などが上げられます。
特に日常的な入浴後は、毎日訪れる肌ケアのチャンスと言えます。
「肌のゴールデンタイム」は、寝付いて最初の3時間と言われていて、昼間のうちに肌が受けたダメージ修復もこのときに活発に行われます。その就寝前に保湿をしっかり行っておくことは、黒ずみを起こさないためにとても大切なことです。

【ちなみに】昔は肌のゴールデンタイムは「午後10時~午前2時」と言われていましたが、現在では、これは間違いであると訂正されています。

まとめ:青缶のニベアクリームは保湿用に!

以上、青缶ニベアは黒ずみの直接的な対策用ではなく、肌が黒ずんでしまう前の予防策として使うものであることがお分かりいただけたと思います。
特に脇の肌は、デリケートながらムダ毛処理などが必要な部位です。キレイな状態を保つ予防策として、ニベアクリームはきっと活躍してくれるのではないでしょうか。